11月14日(水)
マチュピチュツアー初日

昨日は予想外に帰宅時間が遅れ、夕食を終えたのは8時過ぎ。
いつもはスナックでカラオケをするのが日課のSさんも、昨夜は大人しく就寝しています。
そして朝、2時半起床。(何たって、集合が3時ですから。)
3時少し前に集合場所のレストランに行くと、すでに多くの人が集まっています。
預けていたパスポートを受け取り、特別に用意されたコーヒーを飲みながら説明を聞きます。

3時に集まったツアー客は150人。
これが6つのグループに分かれて行動します。
私は10号者グループ。(今回のツアーでは、7から12までの番号が割り振られています。)

同室のSさんも同じツアーを申し込んでいたので、事前に同部屋申請をしています。
いつも一緒のSさんとツアーでも一緒というのも新鮮味がありませんが、敢えて別行動するほどのものでもありません。

まだ深夜と言える時間帯にスタート。

船を降りたのが3時半少し前。「10号車」としっかり記入してあるバスに乗り込み、暗い港をスタート。深夜でもあり道は空いていて4時前にリマ国際空港到着。

順調順調。

バスを降りる前に朝食の弁当と水の配給。それを持ってX線検査を通過し、待合室で食べます。中身はから揚げ弁当。(味は、うーーーーん。)

日本食レストランがあるのですね。でも、高い料金で注文するより、ターミナルショップのサンドイッチで良かったかなあ。

かなり忙しかったけど、なんだかんだで飛行機(チャーター機)に乗り込み、5時少し前に飛行機は動き出し、滑走路の端に移動、そして加速しながら進み・・・離陸・・しない。

ここまではスムーズでしたが・・・。

全員日本人客なので、乗務員の説明を聞いた旅行スタッフがマイクで説明。「管制塔の指示で、手荷物の再検査をします。そのために飛行機は一度戻ります。」

そんなはずない。絶対嘘だ。
だって、飛行機が戻ってからも、手荷物検査なんてなかったもん。
それに、だれも荷物預けてないし。(時間短縮のための指示で。)
客のせいにしやがって・・・。

結局、飛行機は6時半過ぎに離陸。(ほんとはクスコに着陸してる時刻。)
それにしても、150人の客(しかも多くは65歳オーバー)の移動には、トイレというロスタイムが計り知れないほど大きいことに気づきました。
離陸後、シートベルトサインが消えると、すぐにトイレ(前に1つ、後ろに2つ)の前に長蛇の列。途中気流の関係でシートベルトサインが点灯すると諦めて席に戻り・・。
でも、きっと誰かが「我慢できない。」とスタッフに話したんでしょうね。日本語で機内放送。「今から2分だけ、トイレに行くことを許可するそうです。」
その言葉を聞くと、また4〜5人の列。2分で終わるわけもなく、そのまま着陸の4分前までトイレは続くのでした。

歳をとってからのトイレ問題って、重要です。
新しい発見があって、これはこれでうれしい。

クスコ到着。この時点で1時間以上の遅れ。

8時ころ、とにかく無事クスコ空港に着陸。
(谷を旋回して飛行場入るので、山がすぐそこでスリル抜群!)
到着すると、またもやトイレの前に長蛇の列。
全員が集まるまで30分近くかかるって、すごいです。

空港では、客引きのタクシーと観光バスの案内がカオス状態。

さあ、みんな揃った。
10号車担当のガイド、ニコラスさんの紹介もあり、いよいよバスが待つ駐車場に移動。
わーい、10号車はどこだ?・・・・10号車・・・。
10号車担当スタッフのTさんも探すけど、なぜか10号車だけが見当たらない。

しばらく探したりバス会社と連絡したり、待つこと30分。ようやく10号車が登場。
でも、「10号車」という表示もなく、急遽手配して間に合わせたバスのようにも思える。
バスは9時スタート。この時点で2時間の遅れが出ています。これを取り戻せるのでしょうか・・・。

クスコの町は標高3400m。空港に降り立った時点で高山病に罹った人も見られます。
かも最初の見学地はさらに150m高い場所にあるインカの遺跡、サクサイワマン。インカ特有の巧みな石組みが見られる遺跡です。かつてはここに3つの塔があったのですが、やってきたスペイン人に破壊されたとのこと。
スペイン人、ロクな事しないな。
とても素敵な場所でしたが40分でざーっと歩いて終了。ガイドのニコさん、焦ってるようです。そりゃそうですよね。2時間の遅れを取り戻さなくちゃいけないのですから。

サクサイワマン入り口。
10日間パス。もう一度使うから亡くすなと指示がある。
この石組み、素晴らしいです。
ガイドのニコさん、頑張って説明してくれます。(日本語で)
目立たないけど、基礎の石が埋められてるのですね。だから丈夫なんだ。
このバスで移動します。

一度クスコの町に戻り、今度はマラス塩田に向かいます。途中、4000mに近い峠も通過するので、高山病の危険が一番高い瞬間です。
隣の席のSさんは、早起きの疲れでしょう、バスの中で寝ています。

クスコ市街眺望
家並みの色が違うなあ。

標高の高いところに移動したら、すぐに寝るのは危険です。
寝ると呼吸が浅くなり、血中酸素がどんどん減っていくからです。
「Sさん、やばいなあ。起こそうかなあ。でも、寝たから全員が高山病になるわけでもないしなあ・・。」

この懸念は当たり、30分ほどで目覚めたSさんは、「気持ち悪い。吐きそう。」と、呻いています。車内は他にも気分の悪い人がいます。とりあえうずSさんにジップロックの袋を渡しましたが、この袋が使われないことを祈るのみです。
Sさんは、顔面蒼白で冷や汗もどくどく流れています。

家は1階ができたら住んで働き、お金ができたら再び2階を作る。完成がいつになるか誰もわからないそうな。

バスは少しずつ高度を下げ、それに伴いSさんも少しずつ回復していきました。
ああ良かった。

マラス塩田来た!
そうそう、これが見たかったのよ。

マラス塩田は、イメージ通りの素晴らしいところで、実際に塩田の塩を舐めたり、塩田に流れる水路の水(いや、お湯でした。)も舐めて「しょっぱい!」と叫んだり、お土産に塩の小袋を買ったり、派手さはないけど大満足。

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バスはこんな崖を降りて行きます。ぶるぶる。
水路を流れているのは、しょっぱいお湯でした。
トイレも写真撮ってみた。
ペルーに来たら、インカコーラ!

塩田見学後、遅い昼食。(割とおいしい料理でした。)

ペルーの味付けは日本人に会うかも。それとも日本人向けにしているのか・・。
演奏してくれてます。でかいサンポーニャ、大変だろうな。

昼食後、バスで移動。
途中で岩の上のホテルを下からちらっと覗き、インカの遺跡であるオリャンタイタンボを見学。こちらの遺跡もかなり素晴らしいものです。ここで一泊してもいいくらい。(実際、ホテルがたくさんありました。)
オリャンタイタンボの遺跡は、いつだったかテレビのドキュメンタリー番組で見たことがあります。その現場にいることが信じられない気分。
ペルーに来たんだなあと改めて実感します。

写真上部にカプセル状のホテルが見えます。
オリャンタイタンボの街
ペルー土産も色が鮮やかね。
さあ、遺跡じゃ。
当然、登ります。
このへん、やや怖い。(実は高所恐怖症)

そして列車に乗ってマチュピチュ村に移動。

列車の中では、飲み物と軽食がサービスで出されます。
今回はしっかりとしたハムチーズサンドが出てきました。
これがとってもおいしいのですが、遅い昼食(2時)をしっかり食べた直後の4時半に出されるにはヘビー過ぎます。しかも、7時には夕食が待っています。
同じボックス席についた4人の中で、サンドイッチを完食したのは私1人でした。

ここから列車で移動。
駅のホームって、線路と同じ高さなのね。
上も見れるように窓がついてます。
ここが、マチュピチュへ徒歩で行くトレイルのスタート地点。
かなりボリュームのあるサンドイッチ。

6時少し前に「マチュピチュ駅(旧、アグアスカリエンテス駅)」に到着し、ホテルに移動。見た目も綺麗な超高級大型ホテルです。

夕食も美味しかったし、部屋も立派で文句なしでした。

ホテルの夕食

その頃にはほぼ復活したSさんは、「せっかくのマチュピチュ村の夜だから、町を散策したい。飲みに行きたい。」と言い張ります。
おーい、高山病にアルコールは厳禁だよお。
そんな言葉に御構い無しのSさん。

結局、町を散策してお土産を少し買った後、ホテルのバーで「ピスコサワー一杯だけ無料券」を使って乾杯。
これ以上飲ませたくないなあ・・・、明日心配だし・・・。
と思ってたら、一杯で酔っ払ったSさんは、「これでいい。」と自重し始めます。
そういえば、今日は起床が2時半でした。
途中高山病にも罹っているのですから、疲れも溜まっているようです。
ホテルの位置は、だいぶ下がったとは言ってもまだ2000mを超えています。
酔いも早い筈。
結局私だけ2杯飲んで、割と大人しく一日目が終わりました。

泊まったホテルはここです。

けっこう高級なホテル。
トリプルの部屋に、おやじ2人。
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